【新唐人2016年10月09日】
中国広西省の少年2人が広東省へ仕事を探しに行き、帰りに「当たり屋」の詐欺集団に誘拐され、鎖骨を骨折させられ、詐欺行為を強要される事件が発覚しました。
広西省北流(ほくりゅう)市に住む14歳の李光君と16歳の黎森(れいしん)君は9月、広東省東莞(とうかん)市へ仕事を探しに出かけました。しかし仕事が見つからず、17日に家へ帰ろうとしていた時、当たり屋詐欺グループに誘拐されました。
詐欺グループは李君に薬を飲ませた後、金づちで李君の鎖骨を叩いて骨折させ、翌日南寧市や近隣の町で「当たり屋」をするよう強要し、断ると殴られたと李君は証言しています。李君は結局6日間で9回の詐欺行為を強要され、相手から巻き上げた金額は総額約10万人民元に上ったと言います。
9月24日、ワゴン車にわざとぶつかり金銭を要求したところ、運転手が警察に通報したため、詐欺グループのメンバーが逃げ出し、その場に残された李君はやっと家に帰ることができました。李君と一緒に誘拐された黎君も、やはり運転手が警察に通報したため、家へ帰ることができました。
中国では、詐欺グループのメンバーが鎖骨を折り、わざと車にぶつかり、相手から金銭を要求する「当たり屋」詐欺が横行しています。しかし、今回、何の関わりもない少年が誘拐され利用されるというケースが明るみに出て、治安に対する懸念が一層高まっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/05/a1290029.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)